猫の寿命は何年?
猫の寿命には個体差があり、生活環境によっても異なってきます。人間とともに屋内で暮らす猫(家猫)なら寿命はおよそ15年。17歳を超えるともう長寿の域に入り、20歳なら昔の寿命のおおよそ2倍近い年数を生きていることになります。22歳を超えるようなら長寿猫として表彰されるでしょうが、そこまで生きる猫はほとんどいません。
室内と屋外を行き来するように生きる半外猫の寿命は12年ほど、屋外生活を送る野良猫は5~10年ほどです。野外で暮らす方が猫の健康にもいいのではと思われる方もいらっしゃるでしょうが、感染症や交通事故によって若くして死んでしまうことも多いのです。

歳を取るスピードは人間をはるかに上回ります。生まれたばかりの猫の成長スピードを人間に換算すると、生後1ヶ月の猫は生後1年の人間と変わりありません。生後18ヶ月、つまりおよそ1歳半で人間の21歳に相当します。猫の2歳は人間の24歳、そこから先は経過した歳を4倍して足していくと、人間換算の年齢が出てきます。たとえば3歳なら24+4の28歳、10歳なら24+4×8の56歳です。このあたりは小型犬とほぼ同じですね。

猫のライフステージ
猫のおおよその寿命を学んだところで、次は成長や老化の推移を見ていきましょう。分類の仕方はいくつかありますが、ここでは猫の一生を細かく6つのライフステージに分けてみていきます。
子猫期
生後6ヶ月まで。猫社会のルールを学ぶ時期にあたります。まだ幼くしつけも行き届いていないので、変なものを誤って飲み込んでしまわないよう目を光らせましょう。
青年期
生後6ヶ月~3歳ごろまで。性的に成熟し、メスは生後5月~12ヶ月で、オスは生後8ヶ月~12ヶ月で生殖能力を手に入れます。体は1歳頃まで成長を続けますので、食事の内容もその時々にあったものにしましょう。
成猫期
3歳~7歳ごろまで。気力体力が最も充実している時期です。人間でいう20代から40代、社会人として最も活躍する時期に相当します。成長するためのエネルギーが不要になるため、青年期ほどにはカロリーも要求しません。
壮年期
7歳~11歳ごろまで。まだまだ充実した時期ですが、この頃から体力に衰えが見え始め、肥満などの症状も出てきます。10歳からは体の衰えがはっきりと目に付くようになります。
中年期
11歳~15歳ごろまで。足腰が弱り、筋力が衰える頃です。目、膝、爪などに老化の兆候が見られるようになります。毛並の悪化、歯周病、白髪の増加、胃腸の機能の衰えなど、老化の進行速度が速くなっていきます。
老猫期
15歳以降、およそ寿命は迎えたであろう猫の余生の時期です。五感も衰え、体調も急激な変化には対応できなくなりますので、引越しなどは極力控えるようにしたほうが良いでしょう。痴呆、消化器の衰えなどが際立ってきます。