トリマーさんに頼むもの?
犬の毛を刈ることをトリミングといいます。散髪のようなものです。
本格的なトリミングは、プロのトリマーさんに頼むのが一番良いでしょう。短毛種はそもそもトリミングをする必要の無いものが多く、長毛種も必ずしもトリミングが必要とは限りませんが、プードルなどの犬種は何もしないでいると毛がどんどん伸びていって大変なことになります。
長い毛はダニやノミの温床となりますし、足に絡まって転んだりしたら大変なことです。また、猫と違って暑さには弱い動物ですから、毛が多過ぎると夏場は熱中症になりかねません。品種改良された犬、日本の夏に対処しづらい犬種に対しては、こちらで毛の手入れをしてあげる必要があります。ただ、被毛は断熱材の役目も果たしていますので、あまり刈り過ぎるとかえって熱中症の可能性を上げることにもなることを心にとどめておいてください。
お尻の周りなど、自宅でできる程度のものであれば、飼い主自身で簡単なトリミングを行うのもよいでしょう。もしペットショップやトリマーさんがトリミング教室を開講している場合は、積極的に参加した方がプラスになります。
トリミングのために準備するもの
必要なものは犬の被毛をカットするためのハサミとクシです。毛が多い場合はバリカンを使って余分な毛を刈り落とすのもおすすめの手です。特に肉球の間の毛は、小さなバリカンでさっと剃り落とせると大変お手入れが楽になります。
トリミングの方法
人間の髪の毛を切るのと同じ要領で、余分な毛をクシで揃えてハサミで切っていく、という方法を採るのが安全でしょう。犬の肉球は人間で言うふくらはぎのあたりに隠れているものもあるので、プロのトリマーでない限り直接はさみを入れるのは避けるべきです。手で皮膚を直接触りながら、しこり等がないかチェックしつつ毛を切り落とします。
トリミング用のハサミの中でも高いもの、プロ用のものは切れ味が鋭いため、下手に使うと皮膚をざくざく切ってしまうことになります。ハサミを台の上に置くときは犬が踏みつけても大丈夫なように閉じておくなど、取り扱いには細心の注意を払いましょう。
犬の無駄毛は肛門の周り、足の裏(肉球の間など)、耳、尻尾、目の周辺、足、胸元に生えやすくなっています。特に肛門の周りは糞便がつきやすい場所でもあるので、トリミングによって毛を短くして余計な汚れを防ぐのは大変効果的です。
トリミングの注意点
ヒゲは大事な感覚器官です。トリミングの際に顔の周辺を切るときはヒゲを切り落とさないように注意しましょう。
また、トリミングの際に被毛が散らばらないように、新聞紙やビニールシートなどをあらかじめ敷いておくのも大事なことです。風で毛が吹き散らされるような場所では行わないようにしましょう。